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マダニに咬まれ 静岡70代女性 搬送翌日に死亡「予防法は?スプレーはあるの?」

 静岡県健康福祉部は24日、伊豆半島北部に住む70代の女性がマダニに咬まれて感染症を発症し、救急搬送された翌日に死亡したと発表した。レジャーシーズンを迎え、屋外での活動が増えるいま、どうしたらマダニから身を守ることができるだろうか?

 

 静岡県によると、今月22日、伊豆の国市に住む70代の女性が高熱などを発症して救急搬送。診察した医療機関は、「日本紅斑(こうはん)熱」の可能性があるとして保健所に連絡し、県の環境衛生科学研究所で血液を調べた結果、感染が明らかになった。患者は翌23日深夜に、日本紅斑熱による多臓器不全を起こして死亡したという。

マダニは身近にいる

 日本紅斑熱は、リケッチアという病原菌を保有したマダニによる感染症で、2〜8日間の潜伏期間を経て、高熱や発疹、倦怠感などの症状が出るが、この女性の場合はいつ、どこでマダニに咬まれたかはわからないという。抗生物質が有効だと報告されているが、治療が遅れると重症化し、今回のように死亡する場合もある。

 

 静岡県では過去5年間で、毎年2〜6人の患者が報告されていて、今年は今回の死亡例を含めて4人。患者は50代以上の高齢者が多く、熱海市や伊東市、沼津市など県東部に集中している。

予防は?

 子どもが夏休みに入り、本格的なレジャーシーズンを迎えるなか、キャンプやハイキングなど屋外で活動する機会が増えるが、やはり暑くても野外では腕や足、首など肌の露出を少なくするのが防ぐポイントだ。

 

 シャツの袖口は軍手、ズボンの裾は靴下の中に入れるなどマダニが入り込まないようにし、帰宅時は上着や作業着を家の中に持ち込まないようにするとか、粘着テープで服についたダニを除去するほか、シャワーや入浴の際に全身をチェックしてほしい。

忌避剤入りのスプレーの注意点

「ディート」や「イカリジン」の有効成分が入った市販のスプレーも有効だ。いずれも有効成分の含有率によって効力が持続する時間が変わるが、ディート剤は、6カ月未満の乳児への使用は禁止されていたり、独特のニオイやベタつき、プラスチックや化学繊維を腐食する場合があるので、注意事項を確認して適切に使ってほしい。

 

 また、マダニの被害は日本紅斑熱だけではなく、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「ライム病」などのリスクもあるうえ、散歩中の犬や猫が感染するおそれもあるのを忘れないでほしい。

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