食中毒

回転寿司チェーンでアニサキス食中毒「胃に不快感」営業禁止処分 岐阜県

 

 岐阜県多治見市で今月20日、回転寿司屋で食事した51歳の男性客が直後から胃の不快感などを訴え、医療機関を受診した結果、アニサキス食中毒だと判明した。東濃(とうのう)保健所は27日、この店に対し営業禁止を命じた。

 

 食中毒が発生したのは、中部魚錠株式会社が運営する回転寿司チェーン「魚屋の寿し 魚錠多治見店」(多治見市上山町1丁目)。

胃からアニサキス

 店からの連絡を受けた東濃保健所が調べた結果。今月20日午後5時半に同店で食事した2人組のうち、51歳の男性が同日午後11時ごろから胃の不快感を訴え、発疹や発熱、皮膚の赤らみなどの症状で医療機関に入院していたことがわかった。

 

 入院先の病院で検査した結果、胃から寄生虫のアニサキスが摘出されたという。当日、患者はカンパチやサバ、マアジ、イワシなどの寿司を食べたと話しており、原因物質の特定を急いでいる。

 

 アニサキスは体長1〜3センチ。半透明で幼虫のころは、サバやスルメイカ、サケなどの魚の内臓の表面や筋肉に寄生し、それを食べたクジラやイルカなどの海洋哺乳類の体内で成虫になる。寄生した魚介類を生や半生で食べると、ヒトの胃や腸壁に侵入し、胃腸炎を起こす原因となる。

胃と腸のアニサキス症の違い

 アニサキス症には胃と腸の2種類があり、胃アニサキス症を発症すると、胃に差し込むような激痛が続き、吐き気や嘔吐を伴う場合がある。一方、腸アニサキス症は、発症まで数日かかることも。

 

 アニサキスは酢漬けや醤油漬けでは死滅せず、予防には60℃で1分以上加熱することが一番だが、生食の場合は、新鮮なものを選んだら、すぐに内臓を除去して低温で保存する必要がある。

 

 中部魚錠は今回の食中毒を受けて、寿司ネタの魚はマイナス20度で24時間冷凍して使用するなどの再発防止策を発表した。なお同店は29日から営業を再開している。

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