医療技術

コンゴのエボラ熱 725人で臨床試験「2つの治療薬に効果」WHO

  

 アフリカ中部コンゴ民主共和国を中心に猛威をふるうエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は12日、臨床試験を進めている4種類の治療薬のうち、米製薬会社リジェネロン社(Regeneron)と、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が開発した2種類に高い効果があったことを明らかにした。

 

 コンゴ民主共和国では、2018年8月1日以来、1年間で2816人がエボラ出血熱に感染し、このうち1888人の死亡が報告されている。

 

 WHOの研究チームは同年11月20日、米国立衛生研究所やNIAID、国境なき医師団などの専門家で作る国際共同研究チームを立ち上げ、コンゴ国内の4つのエボラ治療センターを拠点に、計725人の患者を対象にした臨床試験を実施。

 

 12日の中間報告によると、試験ではリジェネロン社が開発した「REGN-EB3」と、NIAIDの「mAb114」のほか、米国の製薬会社が開発した「GILD」と「ZMapp」の4種類を使用。

 

 このうち、Zmappは西アフリカでエボラ熱が大流行した2014年に、「マップ・バイオファーマシューティカル社」が開発したもので、薬効については不明な点が多く、承認されていない薬だが、コンゴでの臨床試験の結果、「REGN-EB3」と「mAb114」のいずれも、ZMappに比べると生存率が高かった。

 

 さらに感染して間もない血液中のウイルス濃度が低い初期段階であれば、9割近い生存率が確認された。研究チームは今年の9月下旬から10月上旬にかけて、臨床試験の最終分析結果を出すとしている。

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