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世界初!ホホジロザメ オットセイ襲撃の瞬間!カメラはサメ本人(動画)

 恐怖映画『ジョーズ』のモデルとなったホホジロザメは、「白い死神」や「海の殺し屋」と呼ばれる魚類最強のハンターだが、その生態には謎が多い。

 

 国立極地研究所のグループが、豪州近海のサメにビデオカメラを取り付けて、狩猟行動を追跡したところ、世界で初めて海中でオットセイを襲撃するようすを記録するのに成功した!

サメの狩り 生息海域で違う!?

 ホホジロザメは、アザラシやオットセイの繁殖地のまわりに集まって狩りをする習性があるが、その手段は生息している海域によってさまざまに異なると言われる。たとえば、南アフリカ・ケープタウンに近いシール島周辺では、オットセイを追いかけて海面でジャンプする行動で知られているが、豪州やアメリカ、メキシコではこの行動は見られない。

サメ8匹に観測装置をつけて

 生物圏研究グループの渡辺佑基准教授らは、豪州南部ネプチューン諸島周辺に生息するホホジロザメ8匹に、加速度や水深、遊泳速度を測定する小型記録計やビデオカメラなどの機器を取り付けて、行動を追跡。

 

 その結果、サメは島のまわりを、エネルギー消費量を抑えた秒速1メートル前後でゆっくりと泳ぎながら、獲物のオットセイが現れるチャンスを狙う「待ち伏せ型」の狩りをすることがわかった。

 

 さらに6時間に及ぶビデオカメラの記録を分析した結果、サメはオットセイを見つけると、毎秒3.3回尾びれを激しく振って加速し、その速さは最大で秒速6.7メートル(推定)になることがわかった。

 

狩りは成功したのか?

 ビデオ映像のなかでは、3回オットセイを見つけて、そのうち1回は激しく追いかけて、海面に追い詰めて口を大きく開けるようすがとらえられているが、狩りは失敗に終わった可能性が高いという。

 

 研究グループがとらえた記録は、全150時間に及び、そのなかでサメは平均して1日1.1回、捕食行動らしき追跡行動を取っていることが判明。狩りは深さ0〜53メートルと幅広く、暗い夜にも記録されたことから、サメが視覚に頼らなくても獲物をとらえられる可能性があることがわかった。

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