医療技術

ブリの骨 飲み込んだ73歳 腸に穴があき腸壁ごと切除 高知県

 高知といえば「カツオのたたき」で知られるが、73歳の男性はブリの骨を誤って飲み込み、腸に穴があいて激しい腹痛で救急車で運ばれた。

 

 米マサチューセッツ内科外科学会が発行する医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に今月22日に掲載された症例報告によると、高知県南国市の73歳の男性は、激しい下腹部の痛みで高知大学医学部附属病院に救急搬送された。

 

 搬送時の体温は38度と高く、血液検査の結果、白血球の数が1ミリ立方メートルあたり1万300と基準値(3500〜9000/μL)をやや上回っていた。さらに、白血球のうち4〜7割を占めていて、異物を排除する働きをする好中球の割合は83%まで上昇していた。

小腸の一部を切除

 腹部のCTスキャン検査を行った結果、小腸に針状のものが突き刺さっているのが見つかり、患者も前日にブリを食べたことを思い出したという。

 

 消化器外科の北川博之准教授と、内分泌代謝が専門の田口崇文講師が急きょ開腹手術を行ったところ、長さ2センチの骨が完全に腸壁を突き破っていたのが判明。貫通している部分を切除して、縫い合わせ、感染症を防ぐために抗生物質を投与されたという。入院の末、8日目に晴れて退院した。

 

 四方を海に囲まれた島国に住む日本人は、小さいころから魚を食べる機会が多く、誰しも一度や二度は骨をノドに詰まらせたりした経験はあるもの。しかし入れ歯をつけている高齢者は、口の中に入った骨の存在に気づきにくくなっている可能性があるため、誤って飲み込む可能性が高いという別の研究報告もあるので要注意だ。

 あなたにオススメの記事