宇宙

火星の石に「ローリング・ストーンズ」と名付けた理由とは?NASA(動画)

 NASA(米航空宇宙局)は22日、火星探査機「InSight(インサイト)」が昨年11月に着陸したとき、その勢いでコロコロ転がった石について、世界最長老のロックバンドから「ローリング・ストーンズ」の名前をつけたと発表した。

インサイト着陸で転がった石

 

 インサイトは昨年5月の打ち上げから、約半年かけて4億8000 万キロを旅して、11月26日に着陸。このとき、探査機のエンジンにあおられて、ゴルフボールより少し大きな岩石が1メートルほど転がって見えた。

 

 翌日、NASAの研究チームが、インサイト撮影した写真を見ると、転がった石が赤みを帯びた地表にいくつものくぼみを残して転がっていったことを確認。

 

 

 今までにもNASAの宇宙船が地球以外の惑星に着陸したときに岩石が転がることはあったものの、これほど遠くまで運ばれたことはなかったことから、偉大なロック界のレジェンドに由来する「ローリング・ストーンズ・ロック」と命名したという。

科学とロックの相互交流

 このニュースは、22日に米カリフォルニア州パサデナで公演中のザ・ローリング・ストーンズのコンサート会場で、メンバーの登場に先立って登場した俳優のロバート・ダウニー・Jrが発表。「アイアンマン」でお馴染みのロバートは、「科学と伝説的なロック・バンドの相互交流は素晴らしいことだ!」と興奮気味にコメントしている。

インサイトの活躍から目が離せない

 また、ミック・ジャガーやキース・リチャーズなどストーンズのメンバー4人も「バンドの波乱に満ちた長い歴史のなかでも、とりわけ忘れがたい、特別な栄誉だ」と大喜び。

 

 NASAで火星探査を担うジェット水深研究所(JPL)の地質学者マット・ゴロンペックさんも、またロック・スターだ。「私たちは岩石を見ることで着陸地点の安全性を判断しています」と述べたうえで、「これまでにも火星の岩石をいくつも見てきました。ローリング・ストーンズ・ロックは論文で取り上げるようなものではないですが、間違いなく、最もクールな石ですよ」と命名に満足顔だ。

 

 インサイトは着陸以来、これまでに火星の赤道付近の風の音や、地震信号をとらえるなど、さまざまな観測成果を上げている。これからもその活躍から目が離せない!

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