環境

アマゾン森林火災 一酸化炭素の拡散 衛星がとらえた!

 

 世界最大の熱帯雨林が広がるブラジルのアマゾンであいついでいる森林火災について、米航空宇宙局(NASA)は大気中に放出される一酸化炭素(CO)の動きをとらえた赤外線画像を公開した。

背景には急速な開発が

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、同国のアマゾン川流域に広がる熱帯雨林は、地球全体で排出される二酸化炭素の4分の1を吸収すると考えられており、地球温暖化対策には欠かせない存在だ。

 

 しかし、アマゾン川流域の9つの州のうち8州で森林火災が急増しており、今年に入ってからこれまでに発生した約7万8000件のうち、半数近くが8月に入ってからだ。

背景には急速な開発が

 背景には、南米のトランプ大統領という異名を持つボルソナロ大統領が強引に進めるアマゾン河流域の開発拡大が引き金となって、森林伐採や放火が広がっていると指摘されている。フランスで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、消火活動や森林の持続可能な開発に向けて先進国が中心になって支援する方針が決定したばかり。

 

 各国からの非難を受けたブラジル政府も、今月24日に軍隊を投入して消火活動を始めたが、環境保護団体からは「遅すぎる」という非難の声が高まっている。

 こうしたなか、NASAは地球観測衛星アクアに搭載された赤外線観測装置が、今月8日から22日にかけてアマゾンで発生した森林火災による一酸化炭素が地上5500メートル上空をどのように動いているのか示す画像を公開。

 

 NASAの研究チームによると、一酸化炭素はアマゾン北西部で大量に放出されたあと、北西と南東方向に拡散され、約1カ月間大気中に残存し、大気汚染と気候変動の両方に影響を及ぼす。

 

 さらにNASAは、今月15日から22日までの1週間に発生した森林火災の炎をマッピングした衛星画像も公開。2010年の観測開始以来、最も深刻な被害だと懸念を表明している。

 

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