生物

野山を走る暴走自転車 親子グマに遭遇!恐怖の逃亡劇 コソボ(動画)

 今年も国内各地でエサを求めて人里に降りてくるクマの目撃があいついでいるが、欧州バルカン半島では、マウンテンサイクリングを楽しむ若者が、ヒグマの親子と遭遇。あわや衝突する寸前、必死の逃亡劇となった!

 

 このスリルたっぷりの動画を撮影したのは、コソボ共和国生まれのアーベン・クーチー(Arben Kuqi)さん。アーベンさんは舗装された道路がない山岳地帯や荒野をスポーツ自転車で走行するマウンテンバイク(MTB)乗りだ。

背後の仲間は?

 先月21日、北マケドニアとの国境に連なるシャル山地の森を、仲間のブレンディ・シリャイさんと連なって駆け抜けること10分。わずか車輪一本分の幅しかないわだちを、左の谷底を見ながら走っていると、急に木立を抜けて、広々とした草原に出たものだから、一気に加速したところ、誰もいないはずの前方をズングリした茶色の動物が横切るのに遭遇。

 

 間一髪で避けると、その動物の進行方向から自分に向かって威嚇する猛獣の咆哮を耳にした。「クマだ!親子だ!」瞬間的に察知したアーベンさんはブレーキをかけることなく全速力で走り去ったが、その瞬間、後ろからついてきているはずの仲間の気配が消えたことに気づき、青ざめた。

 

帰りは二人乗りで下山

 そのとき、クマの親子に驚いたブレンディさんはバイクごと転倒。自転車を打ち捨てて体ひとつでアーベンさんが待つ場所へ逃げてきた。

 

「おいっ!今の見たか?」

「子グマが2匹いた!あとちょっとでぶつけるところだったよ!」

「衝突していたら俺たち今ごろ生きてないよ」

 

 自転車が転がっている場所に戻る気にはなれず、その後は二人乗りでそそくさと下山することにしたという。

 

 専門家によると、バルカン半島には野生のヒグマが生息しているので、登山者やMTB乗りと遭遇することは不思議ではないが、殺傷事件の報告は珍しい。

 

 しかし、子育て中の母グマの場合は、非常に攻撃的になっているため、知らないうちにクマに近づきすぎるおそれがあるという。常にクマ避けのスプレーを持ち歩き、夜明けや夕暮など、クマが活発に行動する時間帯は入山を避けるべきだとされている。

 

■ハザードラボ公式ツイッターでは、国内のクマ目撃情報を逐次公開しています。

 

 あなたにオススメの記事