食中毒

ペット用ササミにサルモネラ菌 68匹で健康被害…死亡事故も「ノースペット」

 

 北海道夕張郡のペットフード会社「ノースペット」が製造した「ササミ姿干し」を食べさせたイヌやネコ68匹で、死亡を含む健康被害が生じていたと生活クラブ連合会が明らかにした。外部検査機関による調査の結果、サルモネラ菌に汚染されていたことが判明した。

 

 問題が明らかになったのは今年4月。生活クラブが供給したペットフード「犬・猫用ささみ姿干し 無塩」を食べさせた組合員から、ペットの嘔吐や下痢などに関する報告があいついだことから、製品サンプルを検査した結果、サルモネラ菌や大腸菌が検出された。

 

 生活クラブはこの時点で販売済みの製品の廃棄を呼びかけたが、販売済みの4万7222個のうち、8月までに59件(68匹)が、嘔吐や下痢、血便などのほか、死亡事故も発生していたことがわかった。

 

 生活クラブは製造元の「ノースペット」と提携先の「ノース・ワン」に対して、サルモネラ菌汚染事故に関する対応を求めてきたが、最近まで対応がなかったという。

 

 この問題が一部の報道機関によって報じられた9月3日、「ノースペット」は自社のウェブサイトにお詫び文を公開し、サルモネラ菌O7群の検出を認めた。そのうえで、飼い主への謝罪や治療費の補償と、監督官庁である農林水産省への報告を優先させたため、発表が遅れたことを謝罪。

 

 同社では事件発生後、製品の販売中止、流通在庫の回収・廃棄処分を実施したとしているが、今月2日にもビーフ干し肉からサルモネラ菌汚染の疑いがあることがわかった。

 

 今回検出されたサルモネラ菌O群は、約2500種類あるサルモネラ菌のなかでも、毒性は強くないが、動物が小さいうちや、高齢、病気などで免疫力が落ちていると健康障害を発生する可能性があるという。

 

 ペットフードは法律上、食品ではなく生活用品として位置づけられるため、厳しい細菌基準がなく、汚染があった場合、発見が遅れるという問題が指摘されている。生活クラブでは今後、提携先の全ペット用品の取り扱いを中止するとともに、ペットフードについても、人間用と同レベルの衛生基準を自主的に設定する体制づくりを目指すとしている。

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