生物

まるで黒いイルカ?オホーツク海沿岸に新種のクジラ発見!

 国立科学博物館と北海道大学の研究グループは、北海道のオホーツク海沿岸で、体が黒く、非常に小さな新種のクジラを発見し、「クロツチクジラ」と命名した!

 

 北大の松石隆教授らのグループは、2008年以降、北海道の沿岸に漂着したクジラ70体のうち、姿形の特徴が従来のツチクジラとは異なる3体に着目。DNA解析を実施した結果、新種であることをつきとめた。

沿岸に流れ着いた謎のクジラの正体

 その後、海外の研究グループが太平洋北部のアリューシャン列島にも似たような遺伝情報を持つ未知のクジラがいることを報告したことから、北海道沿岸に流れ着いたクジラを新種として発表するために、骨格の詳しい調査を行った結果、すでに知られているミナミツチクジラやツチクジラのどちらでもない新種であることがわかった。

漁師の間では「カラス」と呼ばれていた

 新種はおとなのオスの体長が6.2〜6.9メートルと、ツチクジラ(平均体長10メートル)に比べて極端に小さいうえ、頭蓋骨の形にも違いがあり、口元の出っ張っている部分(吻)が小さいという。さらに体の色が黒く、北海道の捕鯨漁師の間では古くから、「クロツチ(クジラ)」とか「カラス」などと呼ばれていたという。

 

 また、2014年以降に新たに流れ着いた3体を加えて全部で8体の遺伝子解析を行ったところ、ミトコンドリアDNAと核DNAに明らかな違いがあることが確認されたことから、独立した新種の「Berardius minimus」、和名を「クロツチクジラ」と命名した。

 

 なおこの研究成果は、総合科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載された。

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