宇宙

インド月面探査機「チャンドラヤーン2号」降下中に交信断絶 着陸失敗

 インドが月の南極を目指して今年7月22日に打ち上げた無人月面探査機「チャンドラヤーン2号」は7日、月面まであと2キロまで迫ったとき、地上との交信が途絶えた。着陸に失敗したとみられる。

 

 インド宇宙研究機関(ISRO)によると、チャンドラヤーン2号から切り離された月着陸船「ヴィクラム(VIKRAM)」は、7日午前2時(日本時間同日午前5時半)ごろ、高度35キロから2.1キロまで降下した時点で管制室との交信が途絶えた。

露米中に次ぐ4番目の月面着陸に挑戦

 着陸に成功していれば、インドでは初めて、世界ではロシア(ソ連)、米国、中国に次いで4番目だった。

 

 当日は、インドのナレンドラ・モディ首相も、スリハリコタ宇宙情報センターに駆けつけて30分後に予定されていた着陸の瞬間を、固唾を呑んで見守ったが、その後は泣き崩れる科学者の肩を抱いて労をねぎらった。

モディ首相も駆けつけたが

 

 モディ首相は「チャンドラヤーン2号の終着駅は、予定通りの場所ではなかったが、月への旅路は国民に常に喜びを与えてくれた。科学に失敗はなく、ただ挑戦と努力があるのみだ」と述べたうえで、「新たな夜明けはすぐにくるだろう。それはさらに明るくなるはずだ」と演説し、研究チームを鼓舞した。

 チャンドラヤーンは、サンスクリット語で「月の乗り物」を意味する言葉で、1号は2008年10月に打ち上げられ、姿勢制御装置の故障により、1年足らずで運用を終えた。

 

 10年ぶりとの再挑戦となる今回は、月の大気や表面、地下の鉱物を探査するために、8つの観測機器を搭載していた。

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