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昭和天皇も見た!謎の「テヅルモヅル」生きたまま釣り上げられ大パニック(動画)

 太平洋の反対に位置する米アラスカ州の島で先月半ば、植物の根っこのような複雑な形の腕をウニョウニョと動かす不気味な生物が釣り上げられた。釣り人は「異世界からの侵略者」だと驚いて、思わず手を離したという。

 

 まずはこの動画を見てほしい。こんがらがった褐色の植物の根のような生き物がてんでバラバラに動いている。この動画を撮影したのは、アラスカ州に住むサラ・ヴァサー=アルフォードさん(Sarah Vasser-Alford)。

 

 

漁師泣かせの厄介者

 サラさんは先月15日、プリンス・オブ・ウェールズ島沖に船を出し、カレイの仲間で大型魚のオヒョウ釣りに挑む最中、この奇妙な生物を釣り上げた。英語で「バスケットスター(Basket star)」と言われるこの生物は、クモヒトデの仲間のテヅルモヅルだ。

 

 深さ1000メートルほどの深海に生息していて、ほかのクモヒトデと同じように腕は5本あるが、その先が枝分かれしていて触手になっている。海中で触手を広げて、ほかの生物の死骸や微生物を捕まえて食べているが、底引き網に捕まると、ちぎれて取り除くのに手間がかかるので漁師泣かせの深海生物だ。(動画はテヅルモヅルがエサを取るようす)

 

昭和天皇が新種を発見

 このテヅルモヅル、生物学者の顔も持つ昭和天皇が、生前に日本近海で採取した11個体が、近年になって新種と判明したことで注目された生物だ。

 

 昭和天皇は太平洋戦争前と終戦後に相模湾や東北沖で採取し、長い間、国立科学博物館などに所蔵されていたが、2018年に新種だとわかった。日本国内で新種が見つかったのは実に106年ぶりだという。

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