生物

お化けのキャスパーか?色のない新種タコ 3年ぶりに再会(動画)

 愛らしいお化けが活躍する米国のファンタジー映画『キャスパー』(1995年)にそっくりの新種のタコが、太平洋中部の深海で見つかった。目撃されたのは3年ぶりだというから、まさに人の目に触れない幻のタコだ。

 

 米国の民間研究機関「シュミット海洋研究所」は今月9日、太平洋中部の深さ3024メートルの海の底で、体がうっすら透けて見える小さなタコに遭遇した。

 

 このタコはその体の色もさることながら、通常なら1本の脚(触手)に2列ずつある吸盤が1列しかなく、吸着力を高めるために吸盤にあるはずの突起も見当たらない。

 

 このタコが人の目に止まったのはこれで2度目。2016年には米地球海洋大気庁(NOAA)の海洋探査船が、ハワイ近海の深さ4290メートルの海底で、岩の上にチョコンと座っている姿をとらえている。(動画は2016年撮影/NOAA)

 

 

キャスパーと呼ばれるゆえん

 それから3年間、一度も目撃例は無かったが、今回再び遭遇し、あらためて新種のタコの可能性が高いという。NOAAの国立海洋漁業局によれば、このタコには一般的なタコの皮膚にある色素細胞が備わっていないため、周囲の環境に合わせて擬態することができないという。

 

 そう聞くと、薄紫がかったツルンとした姿から、か弱いタコなのかと想像するが、浅い海に生息するどんなタコよりも、エサが少ない深海を生き抜くたくましさがあるようだ。

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