FUKUSHIMA
タンク近くでトリチウム濃度再上昇 17万ベクレル検出
2013年09月28日 11時30分
福島第一原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、タンク近くの観測用井戸のトリチウム濃度が再び上昇し、これまでで最高の1リットルあたり17万ベクレルに達している。
東京電力によると、この観測用井戸は約300トンの汚染水が漏れたタンクの20メートルほど北側にあり、8日から地下水の検査を開始。トリチウムは最初、1リットルあたり4200ベクレルだったが、徐々に濃度が上がり、14日に17万ベクレルを検出した。
その後、いったん低下したものの、19日以降は再び上昇。24日に採取した地下水から17万ベクレルが検出され、翌25日も同じ濃度だった。
トリチウムの法定基準は6万ベクレル。基準を超え、濃度が再上昇している原因は、周辺の地表に付着していたものが地中に浸透した可能性が考えられるが、東電は特定できていない。