宇宙

H-ⅡBロケット出火は「耐熱材が帯電」25日未明に再挑戦

 今月11日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給機「こうのとり」を搭載した国産ロケットH-ⅡBが、カウントダウン中に火災が発生した事故について、原因を調査していた三菱重工は、「耐熱材に酸素が吹き付けられて、静電気が起きた可能性が高い」と明らかにした。問題点を改善し、25日未明に改めて打ち上げを行うという。

 

 この事故はロケット打ち上げを3時間半後に控えた今月11日午前3時5分ごろ、鹿児島県種子島宇宙センターの移動発射台開口部で火災が発生し、急きょ打ち上げを中止したというもの。

 

 その後の調査の結果、ロケットを打ち上げるための燃料となる推進薬を充填する最中に、エンジンの排出口から高濃度の液体酸素が吹き出し続けたことで、開口部の耐熱材に静電気が発生し、発火した可能性が高いことを突き止めた。帯電防止用のアルミシートを設置することで、問題を是正したという。

 

 三菱重工は当初、打ち上げをきょう24日に予定していたが、ISSと露ソユーズ宇宙船の軌道を解析した結果、「こうのとり」を切り離した後の第2ロケットエンジンがソユーズに接近する可能性があることがわかったため、25日午前1時5分に延期すると発表した。

 

 「こうのとり」はISSに滞在する宇宙飛行士のための飲料水や食料、衣類、実験装置など最大6トンの物資を送り届ける世界最大の補給機。2009年に1号機が打ち上げられて以来、これまでに8回の打ち上げに成功している。

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