宇宙

燃える火の玉 チリに落下!調査に乗り出した当局「隕石じゃない!」正体は?

 南米チリ中部で先月25日、空から燃える火の玉が降ってくるのを多くの市民が目撃した。ロスラゴス州のチロエ島では、直後に7カ所で火の手があがり、隕石だと疑われたが、当局の調査によって、その可能性が否定された。正体は1週間たった今も謎のままだ!

 

 現地報道によると、先月25日午後8時ごろ、チリ南部のチロエ島の港町ダルアウェ市で、空から燃え盛る炎が降ってくるのが目撃された。目撃者は当初、飛行機事故を疑ったが、そういった報告はなく、直後に市内の複数の場所で火の手が上がった。

市内7カ所で同時に火の手

 そのうちの一人、ベルナルディ―タ・オヘダさんは自宅の敷地内で茂みが燃えていることを発見。消防当局に通報し、火はやがて鎮火したが、出火原因はまったくわからなかった。この日、ほぼ同時期に原因不明の火災が他にも6カ所で報告されたことから、地元のニュース番組が取り上げ、直前に上空で目撃された隕石の可能性を疑ったところ、SNSを通じて瞬く間に拡散。

落下音は誰も聞いてない!

 事件の三日後には、国の地質鉱業省(SERNAGEOMIN)の地質学チームが現地に派遣され、隕石かどうかの調査を行った。調査チームは、7カ所すべての現場で、地質の調査や隕石落下の痕跡を探したが、これまでに一切見つかっていない。

 

 また、付近の地元住民に対する聞き取り調査でも、燃える物体の落下時に爆発音などを聞いたものは一人としておらず、ますます謎は深まるばかりだ。

宇宙ゴミなのか?

 

 地質学者のアルフォンソ・ドメイコ氏は「これから数週間かけて、出火したあたりの土壌の成分解析を進めるが、隕石の可能性は低い」と話しており、役目を終えたロケットエンジンや人工衛星から分離した「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の可能性を示唆している。

 

 

 しかし、ハーバード大学スミソニアン天体物理学センターの天文学者、ジョナサン・マクドーウェルさんはツイッターで、「この時間帯にチリ上空に落ちるデブリは無いはずだが、断定はできない」と、こちらも思案顔だ。

 

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