気象

19号 マリアナ諸島近海で最強の「猛烈な台風」に発達 東日本接近の可能性

 

 きのう発生した台風19号は、「ハギビス(素早い)」というフィリピン語の名前どおり、急速に発達して大型で強い台風になった。

 

 今後、さらに発達して非常に強い台風になる見通しで、日本列島に接近する10日までに今シーズン最強の「猛烈な台風」になると予想される。早めの備えを心がけてほしい。

台風の強さ

 7日午前9時現在の中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルで、中心から半径110キロ以内では暴風が、その外側では強風が吹いている。

 

 気象庁は台風の勢力を、風速(10分間の平均)をもとに「強さ」と、風速15メートル以上の強風域の「大きさ」で区分している。風速33メートル以上になると「強い台風」、44メートル以上は「非常に強い台風」、54メートル以上は「猛烈な台風」となり、強風域が半径500キロ以上を「大型」、800キロ以上を「超大型」と表現する。

今季最強の勢力に成長

 大型で強い19号はあさって9日にかけてマリアナ諸島近海を西寄りに進みながら急速に発達を続け、日本の南の海上に到達する10日には猛烈な台風となり、中心気圧915ヘクトパスカルという今シーズン最強勢力に成長すると見られている。

 

 というのも、台風が現在進んでいるマリアナ諸島からフィリピンにかけての海域は、海面水温が30℃前後と高いため、海面からの水蒸気がどんどんと上昇して、台風にエネルギーを送り込むためだ。

 

 ただ日本付近に北上するにつれて、海面水温は次第に低くなることから、最強勢力のまま接近する可能性は小さくなるものの、今後の動向には注意が必要だ。

過去の類似の台風は?

 気象庁は現時点で、今週12日までの進路予測を発表しているが、防災科学技術研究所(NIED)はデータベースを利用して、今後の予想進路とよく似た過去の台風と、当時の被害状況を明らかにした。

 

 それによると2014年9月末に発生した18号は、10月4日から5日にかけて大東島から奄美大島の東を進み、進路を東寄りに変えて、静岡県に上陸。関東地方を横断して茨城県水戸沖で日本海に抜けている。消防庁によると、この台風による人的被害は死者・行方不明者7人、負傷者70人余りだったという。

 また2001年8月にマリアナ諸島近海で発生した11号も、超大型の強い勢力に発達したあと、勢力を維持したまま紀伊半島に上陸し、和歌山県、三重県、静岡県、神奈川県、千葉県に上陸して三陸沖に抜けた。このときも死者・行方不明者6人、負傷者30人余りと甚大な被害を出した。

 

 台風の予想進路には幅があるため、今後も変化する可能性があるが、今週後半からは常に最新の気象情報に注意してほしい。

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