事故

能登沖EEZ内 北朝鮮船と水産庁取締船が衝突 漁船沈没(動画)

 江藤拓農水相によると、7日朝、能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、水産庁の漁業取締船と北朝鮮籍の漁船が衝突し、漁船が沈没した。現在、乗組員の救助作業を進めている。

 

 事故は7日午前9時7分ごろ、能登半島から北西約350キロの「大和堆(たい)」と呼ばれる海域で、違法操業中の北朝鮮漁船と水産庁の漁業取締船「おおくに」が衝突。

 

 この事故で北朝鮮の船が沈没し、乗組員が海に投げ出されたが、現在、水産庁の職員が救命艇を出して救助活動を行っている。事故当時について、江藤農水相は「北朝鮮側が急旋回した模様」と説明しているが、詳しい状況は不明だ。

 

 岡田直樹内閣官房副長官は7日午後の会見で、事故発生直後の午前10時に内閣危機管理センターを立ち上げたと発表したが、報道陣から詳しい状況について問われると「北朝鮮籍だと思われる船」などとトーンダウンし、現状について明らかにできないとして、終始明言を避けた。

 日本の周辺海域では近年、外国漁船による違法操業が年間1600〜1700件余り確認されている。特に大和堆周辺での北朝鮮漁船による違法操業の増加はすさまじく、2018年に水産庁が退去警告を行った件数は、この6年間で約12倍の5315件にのぼる。

 

 昨年1年間に北海道のオホーツク海周辺から日本海、九州、沖縄にかけて押収された密漁漁具は、2000個以上にのぼっているほか、北朝鮮以外にも、中国や韓国、ロシアの大型トロール漁船も増加している現状だ。

 

 このため水産庁は2018年1月に違法操業を専門に取り締まる漁業取締本部を設置。今年4月には漁業取締課を立ち上げ、札幌、仙台、新潟、境港、神戸、福岡の6カ所の支部で対応にあたってきた矢先のできごとだった。(動画は今年6月、大和堆で北朝鮮漁船に対する放水活動を行う水産庁の船)

 

 あなたにオススメの記事