環境

ヒアリ 東京港で女王アリ56匹「従来と次元が異なる」菅官房長官

 東京港青海埠頭では、先月から今月にかけて特定外来生物のヒアリが一定規模の巣(コロニー)を作っており、女王アリも50匹以上見つかっていることから、国内で定着している可能性が強くなってきた。政府は21日、関係閣僚会議を開き、菅偉官房長は「これまでとは次元が異なる事態が発生している」と警戒を強めて、国内での定着を阻止するための緊急対策を指示した。

 環境省によると、青海埠頭のコンテナヤードでは、9月10日から今月9日にかけてコンクリート舗装の継ぎ目の土の中から、羽根を持つ女王アリ56匹、働きアリ約750匹、オス2匹、幼虫約10匹が見つかっている。

 

 これらはすでに殺虫処理し、見つかった巣の中にも殺虫剤を撒くなどの防除対策を重ねているが、繁殖可能な女王アリが飛び立った可能性があることから、国内の他の地域に定着するおそれがあるという。

「国内定着を阻止せよ」菅官房長官

 21日の関係閣僚会議で菅官房長官は、「これまでとは次元が異なる事態だ。国内での定着をなんとしてでも阻止しなければならない」として、公有地に限らず、民間の土地を含めて調査対象エリアを拡大し、政府一丸となって水際対策を強化していく方針を確認した。

 環境省によると、国内では2017年6月に初めて確認されて以来、これまでに14都道府県で計45件、ヒアリが見つかっている。ヒアリはもともと南米原産で、体長2.5〜6ミリ、体は特徴的な赤茶色をしている。国内種のアリを駆逐するおそれがあり、爬虫類や野鳥などの小型哺乳類も集団で襲うほど攻撃的だ。

 

 刺されるとアルカロイド系の強毒によって痛みやかゆみ、じんましん、発熱や激しい動悸などが起こり、場合によってはアナフィラキシーショックで昏睡状態に陥ることもあって、米国内では多数の死者を出している。

 

 

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