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鼻の穴に「大麻」18年間隠し持っていた男 頭痛で病院へ 豪州

 スノーボードのオリンピック元日本代表選手が大麻を密輸した疑いで逮捕されたり、人気アイドルグループの元メンバーが大麻取締法違反で有罪になるなど、有名人の麻薬使用に関する事件があいついでいるが、豪州では頭痛で病院を訪れた48歳の男の鼻の穴の中から、石のようにカチンコチンになった大麻の塊が見つかり、話題になっている。

 

 英医学誌『BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)』に先月25日に掲載された症例報告によると、この男はひどい頭痛を訴えて、シドニーにあるウェストミード病院を受診。

 

 頭部のCTスキャン検査を行って、右の鼻の穴の中に「灰色の塊」が詰まっているのが見つかった。こんな大きなものが詰まっているのに気づかないなんて…、と呆れる医師に対して、男は慢性的な副鼻腔炎を患っていて、年中鼻づまりの状態だと認めた。

刑務所の差し入れに

 耳鼻咽喉科だけでなく、頭部外科の医師らが集められて、患者の鼻から塊を取り出したところ、カチンカチンになったゴム製の袋の中に乾燥した草が入っていることがわかった。なんと乾燥大麻を入れた風船だったのだ!

 

 医師らに問い詰められた男は、ようやく18年前にある事件で逮捕されて刑務所に入ったとき、当時付き合っていた恋人が看守の目を盗んでごく少量の大麻を差し入れたことを告白。

 

 患者は監視の目を逃れるために慌てて鼻の中に乾燥大麻入りの風船を突っ込んだが、深く押し込みすぎて誤って飲み込んだものと勘違いし、そのまま18年間を過ごしていたのだという。ゴム風船と鼻によって“厳重に”保護されていたため、大麻成分に影響はなかったが、取り出されたときには完全に「石」のようになっていたという。

 

 症例を報告したマレー・スミス医師は「抜けた歯とか、子供が遊んでいて突っ込んだプラスチックビーズによって、鼻の中に石灰化した結石ができることは1万人に1人くらいの割合で見つかりますが、刑務所で隠し持っていた大麻が原因となったのは今回が初めてだと思う」と話している。

 

 大麻の密輸は、袋に入れたものを飲み込んで胃の中に隠し持ち、あとで吐き出す方法が一般的だが、鼻の中に挿入するのは聞いたことが無いという。

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