火山

南鳥島周辺で海底火山発見!水深5200m 太平洋プレートと関係が?東北大

 本州から約1800キロ離れた日本の最東端に位置する小笠原諸島・南鳥島沖の深海で、300万年以降に溶岩が流出したとみられる若い海底火山が見つかった!沈み込む太平洋プレートの動きと関係している可能性があるという。

 

 南鳥島の周辺は、約1億6000万年前に現在の南米沖にある中央海嶺で形成された太平洋プレートが長い間をかけて移動してできた海域で、太平洋プレートはマリアナ海溝においてフィリピン海プレートの下に沈みこんでいる。

しんかい6500の探査で

 周囲ではこれまで、白亜紀(6000万〜1億4000万年前)に誕生した古い火山の存在しか知られていなかったが、東北大学や千葉工業大学などの合同チームは、深海潜水調査船と有人潜水調査船「しんかい6500」による航海で、南鳥島の南東約90キロ付近の水深5200メートルの深海を調査した結果、溶岩が海底を流れた痕跡を発見した。

 

 研究チームによると、1億年以上前に形成された古いプレートの海底は、一般的に堆積した泥で覆われた平坦な地形だが、調査した南鳥島沖には、流れる溶岩が急激に冷えかたまってできたチューブのような形をした「枕状溶岩」や、表面が太い縄を束ねたようなシワが寄った「縄状溶岩」などが広がっていることがわかった。

若い火山

 「しんかい6500」で採取した溶岩の成分を分析した結果、周囲の海山や島とは性質が異なり、300万年前以降に流出した若い火山のものであることが確認された。

 

 地球上に存在する火山は、活動する場所によって3つ(プレート発散型境界、プレート収束型境界、ホットスポット)に分類されるが、今回発見された深海火山は、沈み込むプレート上にできた新種の火山であることがわかった。

 

 4番目の火山は、「プチスポット火山」と呼ばれており、2006年に東京工業大学の研究グループが三陸沖の日本海溝で発見して以来、トンガ海溝やグリーンランド南方海域、チリ海溝、ジャワ海溝など世界各地で報告されている。

 

 グループは南鳥島沖で見つかった海底火山について、太平洋プレートがマリアナ海溝から地球内部に沈み込む際にプレートがたわむことで亀裂が走り、そこから地下のマグマが噴出した可能性が高いと考えており、今後はプレートを動かす原因や、プチスポット火山のマグマがプレートにどのような影響を与えているのかについて、解明を目指すとしている。

 あなたにオススメの記事

 編集部からのオススメ記事