宇宙

こんなの見たことない!ジグザグダンスする天体 海王星を周回 NASA(動画)

 米航空宇宙局(NASA)の天文学者は、海王星のまわりを上下にジグザグと動きながら、ダンスするように周回する奇妙な衛星を発見した。2つの衛星が互いに衝突を避けるように見えることから、「回避のダンス」と呼ばれている。

ダンスする衛星

 衛星のダンスを発見したのは、NASAジェット推進研究所(JPL)の太陽系力学の専門家マリーナ・ブロゾビッチさんとカリフォルニア大学バークレー校の研究チーム。

 

 来年3月に発行される惑星科学誌『イカルス』に掲載された論文によると、チームはハッブル宇宙望遠鏡の観測データを分析した結果、海王星に最も近い衛星ナイアドと、内側から2番目の衛星タラッサがダンスするように共振しながら海王星を周回しているのを発見した。

 2つの軌道の距離は、わずか1850キロと、北海道から神戸くらいまでしか離れていないが、衛星同士がニアミスする心配はない。

 

 ナイアドは7時間、タラッサは7時間半かけて海王星のまわりを1周しており、ナイアドの軌道が傾斜しているのが、このダンスを生み出した原因である可能性が高いと研究チームは考えている。

 

 海王星にはこれまで14個の衛星が見つかっており、ナイアドとタラッサは、惑星探査機ボイジャー2号が1989年に発見。どちらも、ミント菓子のような形をした幅100キロ程度の小さな天体であるため、これまでこんな奇妙な動きをしていることはわからなかったという。

 

 研究チームは、かつてほかの領域に存在していたと考えられる天体トリトン(主惑星の自転と逆向きに好転している海王星最大の衛星)が、何らかの原因で海王星の衛星になったときに、元から存在した他の衛星に影響を及ぼした可能性が高いと考えて、今後も調査を続けるとしている。

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