宇宙

太陽フレアがもたらす「磁気嵐」世界で初めて音声化に成功!(音声)

 欧州宇宙機関(ESA)の研究チームは、過去5年間に観測した「磁気嵐」のデータを分析して、周波数を音声化することに世界で初めて成功した!

 

 磁気嵐は、太陽面で起きる大規模爆発(フレア)によって放出されたプラズマエネルギーが地球に吹きつけることで引き起こされる地磁気の乱れで、GPSの誤差が生じたり、通信・電波障害などさまざまな弊害を引き起こすおそれがあることから、米航空宇宙局(NASA)をはじめ、日本では情報通信研究機構(NICT)など各国で太陽活動の変化を観測している。

太陽から地球に吹きつけるプラズマの風

 フィンランドのヘルシンキ大学の研究チームは、ESAが運用する4機のクラスターⅡ衛星が、2001年から2005年まで観測した6回の磁気嵐のデータを分析した結果、電磁波の周波数を、人の耳に聞こえる可聴信号に変換することに成功した。

 

 ESAが公開した音声データを聞くと、(A)太陽風が地球に到達する前には、地球の磁場の音は低く、一定して聞こえるが、太陽風が到来すると(B)周波数の振り幅が2倍近く上下し、音も高くなるという。(以下A)

 

 

 太陽風が地球の磁気圏に近づいた際に、ガスや塵にぶつかってできる衝撃波によって速度がガクンと落ちる「バウショック」と呼ばれる境界を通過し、磁場に到達するまで、波形は研究者の予想を超えるほど複雑に変化しているという。(以下B)

 

 

 私たちには、宇宙怪獣が登場するSF映画の効果音のように聞こえるが、研究者にとっては「地球が奏でる歌」だという。

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