歴史

南米の古代遺跡で発見!頭蓋骨で作ったヘルメットかぶった遺骨「何のために?」

 

 南米エクアドルの海岸近くにある古代遺跡で最近、2100年前のものとみられる2体の乳児の遺骨が見つかった。頭部には、ほかの子供の頭蓋骨をヘルメットのようにかぶっていたことから、考古学者が首をひねっている。

 

 奇妙な遺骨が見つかったのは、同国最大都市グアヤキルから100キロ近く離れた太平洋に面した中央海岸に位置するサランゴ遺跡。

栄養失調状態

 米国考古学協会が発行する『ラテンアメリカ古代誌』に今月12日に掲載された研究論文によると、ノースカロライナ大学シャーロット校の人類学者サラ・ユングスト教授らの調査団は、2014年から2016年にかけて、古代の共同墓地を調査した結果、11体の遺骨を発見。

 

 このうち2人の乳児は、頭部に他の子供の頭蓋骨をかぶせられていたことから、「こんな奇妙な埋葬方法は初めて見た」と困惑している。

 

 遺骨を詳しく分析した結果、いずれもひどい栄養失調状態で、何らかの身体的ストレスを抱えていたことがわかった。また頭蓋骨のヘルメットが、乳児の頭をガッチリと覆っていたことから、乳児が埋葬された時点で、ヘルメット内部にも死んだ子供の体組織が残っていた可能性が高いという。

火山噴火が栄養失調を起こした?

 さらに乳児とヘルメットの間には、手指の関節の骨が差し込まれているのも見つかっているが、誰の指かはわからず、今後はDNA鑑定やストロンチウム同位体の検査などを実施する予定だという。

 

 死者の頭を別の頭蓋骨で覆う理由はわからないが、以前の研究で、この地域ではかつて大規模な火山爆発があり、大量に降った火山灰が農作物の栽培に影響を及ぼし、十分な食べ物が無く、多くの人が死んだ可能性が指摘されていることから、考古学チームは「幼くして命を落とした子供の頭を保護するためだったのだろうか」と推測している。

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