食中毒

花の形の寄生虫「クドア」ヒラメのカルパッチョで食中毒 富山県のレストラン

 富山県滑川市のレストランで今月23日、ヒラメのカルパッチョを食べた5人が嘔吐や下痢などの症状で医療機関を受診していたことが明らかになった。患者の便から寄生虫の「クドア・セプテンプンクタータ」が検出されたことから、県は食中毒だと断定し、このレストランを1日の営業停止処分とした。

 

 食中毒が発生したのは、滑川市常盤町の創作欧州レストラン「レストラン エプリーズ」。

 

 県の厚生部によると、今月24日、黒部市内の医療機関から保健所に「食中毒の疑いがある患者がいる」という連絡があり、調査したところ、前日夕方に同店で食事した40代から50代の男女5人が食中毒症状を訴えて受診していたことがわかった。入院した患者はおらず、全員が回復に向かっている。

肉眼ではわからない寄生虫

 クドア・セプテンプンクタータは、花の形をしていて、ヒラメなどの魚の筋肉に寄生し、刺し身などで食べると、2〜20時間程度で下痢や嘔吐を引き起こす。クドアが寄生しているヒラメは見た目に変化がなく、肉眼で確認することもできない。

 

 食中毒の予防には、−20℃で4時間以上冷凍するか、75℃以上で中心まで5分以上しっかり加熱することで、病原性が失われることが確認されている。

 

 厚生労働省によると2014年〜2018年までの5年間で、クドアによる食中毒が国内では108件、患者数にして1138人報告されている。水産庁では、養殖場で適切に管理することで、クドアの寄生を防ぐ取り組みを進めていることから、食中毒の発生は年々減少しているものの、毎年平均して200件近く報告されている。

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