歴史

ダイバー大興奮!生きる化石「シーラカンス」サンゴ礁で発見 南ア(動画)

 シーラカンスは、3億5000万年前から変わらぬ姿のため「生きた化石」と呼ばれることで知られる。東京・上野の国立科学博物館や静岡県の沼津港深海水族館などで標本を見たことがあるという人も多いと思われるが、先月下旬、南アフリカの海岸で生きている姿がとらえられた!

 

 生きているシーラカンスが目撃されたのは、南アフリカ東部ダーバンから南へ70キロほど離れたプムラの海岸。

絶滅したはずが20世紀に発見

 先月22日、マイク・フレイザーさんらダイビング愛好家のグループが家族をつれて、サンゴ礁の海を水深70メートル近くまで潜ったとき、暗い岩陰でジッとしたままの巨大な魚を発見。

 

 ライトで照らしながら、その姿を確かめたときは、水中にもかかわらず、我を忘れて声にならない雄叫びを上げたそうだ。前と後ろにある2つの背びれを含め8つのひれを持つ姿は、特徴的な斑点がある硬いウロコに覆われている。

 

 巨大隕石の落下で恐竜が絶滅した約6600万年前を最後にシーラカンスの仲間も絶滅したと考えられていたが、20世紀以降、南アフリカ北東海岸で1938年に生きているシーラカンスが発見されたことがきっかけで、世界中がひっくり返った。

 

生息地は広い?

 その後も、1952年にインド洋で、1997年にはインドネシアのスラウェシ島近海で「インドネシア・シーラカンス」と呼ばれる別種が見つかっているが、最も発見された数が多いのは、プムラから330キロ離れたダーバンより北に位置する自然保護区イシマンガリソ湿地公園だ。

 

 フレイザーさんのグループも、当初はここで週末を過ごす計画だったが、急きょ変更して近くの海に潜ることにしたのだ。

 

 

 南アフリカ国立生物多様性研究所(SABI)で海洋生物の研究をしているケリー・シンク教授は、公開された動画を見て「アフリカで見つかったシーラカンスはこれまでずっと、モザンビークとの国境に近いソドワナ湾にしかいないと考えられていたが、今回初めて、違う場所で生きているのが確認された」と興奮を隠しきれないようす。

 

 しかし誰よりも興奮がおさまらないのは、ビデオ担当のブルース・ヘンダーソンさんだ。仲間のダイバーが見守る手前を、悠然と泳ぐシーラカンスを撮影しながら、上げていた叫び声はバッチリ録音されていたために、「ハウリング(金切り声の)ヘンダーソン」という不名誉なあだ名で呼ばれるようになったという。

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