事故

崖から巨石落下で家がペシャンコ!仏レ・メ村で起きた奇跡(動画)

 仏南部の山村で今月2日、丘の上から巨大な岩が落下し、崖の下に建っていた民家をペシャンコに押しつぶした。地元消防は災害救助犬8頭をかき集めて、不明者の捜索にあたったが、奇跡的に犠牲者はいなかった。

 

 落石事故があったのは、マルセイユから北へ80キロほど離れたアルド=オート=プロヴァンス県のレ・メ村。デュランス川の東岸の渓谷沿いに広がるこの村は、周囲をキリスト教の言葉で「悔悛」を意味する「ペニテンス」という切り立った奇岩に囲まれている。今回、崩落したのは、この岩のひとつ。

修道士の頭巾のような岩

 

 ペニテンスは、修道士がかぶる頭巾のような細長い三角形の岩が高さ110メートルほどの切り立った崖の斜面に沿って連なっている地形のことで、若く美しい女性に目を奪われた修道士たちが、罰として岩に変えられてしまい、悔い改めているように見えることからこの名前がついた。

犠牲者はゼロ

 アルド=オート=プロヴァンス消防局によると今月2日の午後4時15分(現地時間)、地すべりが発生し、山肌に張り付いていた岩のひとつが轟音とともに倒壊。ビル一棟分はある巨石があいついでふもとの民家数軒を押しつぶした。

 

 近隣県からかき集めた8頭の災害救助犬でペシャンコになった家を捜索したが、奇跡的にも誰一人犠牲になった住人はいなかったという。(動画は消防の捜索のようす)

 

雨で地盤が緩んでいた可能性

 地すべりが起きたとき、住民の多くが職場で働いていたことから、巨岩の下敷きになるのを免れたが、現在もガス・電気・水道が止まっているという。

 

  米地球物理学連合(AGU)の会員で、地すべりを専門に研究しているデイブ・ペトリー英国シェフィールド大学副学長は、「画像を見る限り、岩自体が倒れたわけではなく、寄りかかっている断崖絶壁が地すべりを起こしている可能性が高い」と指摘し、この地方で秋にたくさんの雨が降ったのが原因で、地盤が緩んでいたのではないかとコメントしている。

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