感染症

山形県で「細菌性赤痢」30代と幼児の2人があいついで…原因不明

 山形県酒田市で今月4日、30代の女性と、家族ではない幼児があいついで細菌性赤痢と診断された。感染源は不明で山形県が特定を急いでいる。

 

 山形県健康福祉部によると、2人はいずれも酒田市在住で家族関係にはなく、先月29日に発熱や腹痛、血便などの症状を訴え医療機関を受診、現在も入院中だ。4日に検便を行った結果、細菌性赤痢と診断されたことから、庄内保健所が調査に乗り出した。

 

 赤痢は衛生環境が劣悪な地域に多い感染症で、日本でも第二次世界大戦後しばらくは年間10万人を超える患者がおり、死者の数も2万人近くに達していたが、1965年ごろから激減。患者や保菌者の便に汚染された手指や食品、水、ハエ、食器などを介して感染し、1〜5日間の潜伏期間を経て、全身の倦怠感や悪寒、下痢のほか、ゼリー状の粘液を伴う粘血便などの症状がある。

 

 治療には乳酸菌やビフィズス菌などの整腸薬を服用する対症療法と、抗生物質を投与する方法がある。国内での発症は、主にアジア地域など海外渡航先で感染したケースが多い。

 

 山形県では今年に入ってこれまでに、今回の2人を含め3人の発症が報告されているが、国立感染症研究所の先月24日までの調査によると、国内では合計101人の感染が報告されている。都道府県別に見ると、患者数が最も多いのは東京都で23人、次いで大阪府(9人)、愛知県(8人)、福岡県(7人)などと都市部を中心に多くなっていることから、決して過去の病気ではない。

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