感染症

山形県で「集団赤痢」保育所の幼児と家族9人から病原菌

 山形県酒田市で先月26日以降、細菌性赤痢の患者があいついでいた問題で、県は新たに9人が発症したと明らかにした。9日までの調査で、患者は酒田市内の同じ保育所に通う幼児と家族であることが判明した。

 

 この問題は先月29日、酒田市内の家族ではない30代女性と幼児が発熱や血便などの症状で医療機関に入院したもので、検便の結果、今月4日に細菌性赤痢を発症していたことが判明。

 

 その後、今月7日にも1人、8日には8人が同様の症状を訴え、9人の便から細菌性赤痢が確認された。庄内保健所の調査で、患者らはすべて酒田市内の同じ保育所を利用する幼児と、その保育者や兄弟であることがわかった。

 

 保健所はこれまでに、保育所の関係者や家族195人の便を検査したが、118人が陰性、68人が検査結果待ちだという。

 

 赤痢は衛生環境が劣悪な地域に多い感染症で、日本でも第二次世界大戦後しばらくは年間10万人を超える患者がおり、死者の数も2万人近くに達していたが、1965年ごろから激減。患者や保菌者の便に汚染された手指や食品、水、ハエ、食器などを介して感染し、1〜5日間の潜伏期間を経て、全身の倦怠感や悪寒、下痢のほか、ゼリー状の粘液を伴う粘血便などの症状がある。

 

 治療には乳酸菌やビフィズス菌などの整腸薬を服用する対症療法と、抗生物質を投与する方法がある。国内での発症は、主にアジア地域など海外渡航先で感染したケースが多い。

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