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タコがワシを羽交い締め!見かねた漁師が助っ人に!カナダ(動画)

 江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作のひとつに、タコが海女を襲う春画が知られるが、カナダ西岸では今月11日、空の王者ハクトウワシが海中のタコに捕らえられる珍事件が起きた!見かねた漁師が、助っ人に名乗りをあげた。

 

 空と海の生き物の戦いが繰り広げられたのは、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島。北西部に位置する入り江のサケの養殖場で働く漁師のジョン・イレットさんは今月11日、仕事を終えて帰宅しようとした際に、甲高い金切り声と激しい水しぶきを耳にして引き返した。

 

 ちょうど巨大なミズダコが8本の足を絡ませて、ハクトウワシを水中に引きずり込もうとしている瞬間。駆けつけた同僚と一緒に「野生動物の世界では当たり前だ」「生存競争なんだ」と議論した末、最終的に「やっぱり助けよう」と長い棒を使ってタコの足をとりはずすと、ハクトウワシは慌てて対岸に逃げていった。

 

 

 邪魔されて真っ赤になって(?)怒ったタコが水の中に潜っていく間、ワシは木の枝に止まって10分ほど羽根を休め、落ち着きを取り戻したあとは、再び空高く飛び立った。

 カナダ・アルバータ州のレスブリッジ州立大学で、タコを専門に研究するジェニファー・マザー氏は、この動画を見て、当然のようにタコに同情したうえで「漁師はご馳走を奪ったわね」とコメントしている。

 

 ジェニファーさんが「ゼネラリスト」と呼ぶミズダコは、タコのなかでも世界一体が大きく、記録では足(腕)を広げた大きさが9メートルを超え、体重270キロ以上に成長した個体もいる。特にカナダでは大型化し、体長3.5メートルを超えるものも珍しくなく、ウニやホタテ、タラバガニなどの大型ガニなど何でも食べる。

 

 米国を象徴する国鳥のハクトウワシだろうが、選り好みせず、魚を捕まえに水面に近づいた際に、誤って水中に落っこちたら、しめたものだ。実際、バンクーバー島では2012年にもカモメを捕らえたミズダコが報告されているので、北斎の絵もまんざらウソではないかもしれない。

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