歴史

メキシコの密林でマヤ文明の宮殿遺跡発見!約1000年前か?

  メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)は、ユカタン半島のジャングルで、約1000年前のマヤ文明後期の貴族の宮殿を発見したと発表した。

 

  遺跡が見つかったのは、メキシコ湾に突き出たユカタン半島北東部のジャングルに囲まれた低地にあるクルバ遺跡。

人骨も見つかっている

 考古学者のアルフレード・バレラ・ルビオ(Alfredo Barrera Rubio)氏によると、宮殿は長さが約55メートル、奥行き約15メートル、高さ約6メートルの建物で、内部は6つの空間に分けられていて、2つの居住空間と祭壇、円形構造のオーブンが見つかっているという。

 

  さらに遺跡の発掘中、埋葬された複数の人骨が見つかっていることから、DNA調査などを進めることで、当時の人類学的特徴が明らかになると期待が寄せられている。

2つの時代に使われた宮殿

 専門家は、この宮殿が異なる2つの時代に使われていたと推測していて、古いのは紀元600〜900年ごろ、新しいのは紀元850〜1050年だという。

 

  マヤ文明は紀元前8000年ごろから、スペイン人が侵略した16〜17世紀まで続いたが、宮殿が最初に使われていた古典期後期は、人口が1900万人に膨れ上がり、マヤ文化が最も繁栄した時代だ。

ユカタン半島北部が繁栄した時代

 この時代は各地に多くの都市国家が発展し、天体観測にもとづいた暦の計算や建築物や石彫など、豊かな文化が発達したが、9世紀ごろから、中部地域の都市国家が次々と衰退し、文明の主役が北部に移ったと考えられている。

 

 今回見つかった宮殿が次に使われていた後古典期は、ユカタン州北部の都市チチェン・イッツァを中心とした文明が栄え、クルバ遺跡もそのひとつだった可能性が高いという。

 

 

  クルバ遺跡が最初に見つかったのは1939年だが、ビーチリゾートのカンクンから70キロ余りと近いため、観光客を見込んで一部はすでに公開されており、ピラミッド遺跡など古代の建物の復元作業が進められているという。

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