感染症

中国武漢市で「謎の肺炎」59人が感染 複数が海鮮市場に勤務

 中国中部の湖北省武漢市では、昨年12月以来、「原因不明の肺炎」に感染する患者があいついでおり、武漢市衛生健康委員会は5日、「患者は59人に増えて、このうち7人が重症だ」と発表した。

 

 同委員会によると、武漢市では先月12日以来、原因不明のウイルス性肺炎に感染する患者があいついでいて、患者の数は5日午前8時までに59人に増加。このうち7人の容態が深刻だが、残りの患者は比較的安定しているという。

 

 これまでの疫学調査によって、複数の患者が華南海鮮市場内で卸売店を経営していることが判明していることから、市場は元旦付で休業すること通達された。

SARSウイルスを検出した医療機関もあるが

 衛生当局によると、59人の患者は少なくとも163人と接触した可能性があり、現在は武漢市内の医療機関で隔離治療を受けている。

 

 地元メディアは、複数の医療機関が患者から「SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルス」を検出したと報道しているが、武漢市衛生健康委員会は5日の発表で「ヒトからヒトへ感染する明確な証拠は確認されていない」として、SARSをはじめとして、インフルエンザやアデノウイルス(プール熱)、MERS(中東呼吸器症候群)の可能性を排除したとしている。

 

 武漢市は上海から西へ500キロほど離れた内陸部に位置する湖北省の省都で、長江とその支流の漢江が合流する水の都だ。

 

 中国では2002年、広東省で新型のコロナウイルスによるSARSが大流行し、世界32カ国に感染が拡大。国立感染症研究所によると、2002年11月から2003年8月にかけて、中国を中心に8000人以上が感染し、774人が死亡している。

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