感染症

沖縄「あぐー豚」の養豚場で豚コレラあいつぐ「本土とは異なる感染経路」

 農林水産省は8日、沖縄県うるま市の養豚場で飼育しているブタが、豚コレラ(CSF)に感染しているのが明らかになったと発表した。隣接する別の農場でも、感染の可能性が高いブタが確認されているという。

 

 国内52例目の感染が明らかになったのは、今月6日、うるま市の農場で飼育しているブタが死亡しているという報告を受けて、家畜保健衛生所で検査した結果、感染している可能性があったので、専門の検査機関で遺伝子を解析したところ、8日に感染が確認された。

 

 江藤拓農相は、8日午前に開かれた防疫対策本部で、この農場は沖縄固有種の「あぐー豚」393頭を飼育していたことを明らかにし、「沖縄では野生のイノシシに豚コレラの感染が確認されていないことから、これまでとは感染経路が異なる」と見解を示した。

 

 さらにこの農場に隣接する、同じ経営者が運営している921頭のブタの農場でも精密検査を行ったところ、感染している可能性が高いことが明らかになった。

 

 沖縄県では1986年以来、豚コレラの発生はなく、農水省は国の疫学調査チームを派遣し、感染経路の究明を急ぐとともに、県や地元自治体と連携して感染拡大を防ぐための措置を徹底するとしている。

 

 食肉として流通されている「あぐー豚」は、600年前の琉球王朝時代に、中国から導入された「アグー」が起源となっている。第二次世界大戦で豚が激減し、アメリカから導入された大型種との交配が進んで、アグーは絶滅寸前だったが、1990年代に戦前に近い形で復元。

 

 この希少価値が高い「アグー」のオスと西洋種を交配させて生まれたブタについて、JAが「あぐー」と規定している。

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