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世界初!カエルの細胞を組み入れたロボット生命体を開発 米国(動画)

 石ノ森章太郎の『仮面ライダー』や『サイボーグ009』は、改造手術によって特殊能力を持った戦士が悪と戦う物語だが、米国では、カエルの胚から取り出した細胞を組み込んだ、生きているロボットが誕生した!

 

「ゼノボット(Xenobts)」と名づけられたこの生命体は、実験用のアフリカツメガエルの学名「Xenopus laevis」とロボットを組合わせた造語だが、その姿はカエルどころか、既存のどんな両生類にも似ておらず、大きさは直径0.65〜0.75ミリと針の先ほど。

任務終了後は生分解するロボット

 バーモント大学のロボット工学の専門家ジョシュア・ボンガード教授と、タフツ大学再生生物学のマイケル・レビン教授らのグループは、生殖や突然変異などといった進化の仕組みから着想を得た「進化的アルゴリズム」という特殊な計算方法にもとづいて数千パターンの設計図を作り、コンピューター・シミュレーションで最適案を選び出した。

 

 さらに、アフリカツメガエルの胚から取り出した幹細胞を小型のピンセットと電極を使って切断し、コンピューター・シミュレーションで選んだ最適な設計図に沿って人為的につなぎ合わせた結果、幹細胞が成長。皮膚が形成され、心筋細胞が自発的に収縮し始めた。

医療や放射能汚染の検査にも

 生まれたばかりのゼノボットは、胚に蓄積されたエネルギーを動力源として数日から数週間にわたって、シャーレの水の中で活動したが、一度背中からひっくり返ると、甲虫のように動けなくなった。

 

 複数のゼノボットを使った実験では、円を描くように動き回り、与えられた物体を、力を合わせて中央に押し込む行動も確認された。そのうえ、プラナリアのように自己再生が可能で、体を半分にも切られても自然に修復することができるという。

 

 

 ゼノボットは、7日後にミッションを終えると、環境に影響を与えず生分解するようにプログラムされていることから、放射能汚染の検査や、海に漂う微小なプラスチックの回収をはじめ、体内への薬剤の運搬や動脈内にたまった老廃物の除去など、さまざまな分野での応用が期待されるという。

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