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世界初!「会話するアザラシ」発見 水中で拍手していた!(動画)

 英国と豪州の大学の共同グループは、野生の灰色アザラシが、仲間とのコミュニケーションをする際に、水中で「パンパン!」と拍手するようにヒレを叩くことを発見した!その瞬間を撮影した動画では、オスの成獣がピストルの発射音のような大きな音を発している。

 

 クジラやイルカなどの海洋哺乳類は、歌(ソング)などとも呼ばれる超音波を使い分けて、仲間とコミュニケーションをとったり、エサを見つける。

17年間の調査の末

 海洋哺乳類に関する専門誌『マリン・マーマル・サイエンス』に先月31日に掲載された論文によると、英ニューカッスル大学のベン・ハービル博士と、豪モナッシュ大学のディヴィッド・ホッキング氏のグループは17年間に及ぶ調査の末、2017年10月、英国東方沖の北海に浮かぶファーン諸島近海で潜水中に、灰色アザラシのオスがパンパンとヒレを叩く場面に遭遇した。

 

Percussive underwater signaling (clapping) in wild gray seals, Halichoerus grypus from David Hocking on Vimeo.

訓練を受けていない野生下では初

 水族館や動物園のアザラシやアシカではおなじみの行動だが、人間の訓練を受けていない個体が野生環境で拍手する行動を確認したのは初めてだという。

 

 実はこれまでも、繁殖期のアザラシが破裂音を出すことはダイバーの間で知られていたが、水中マイクでとらえられた音はノイズ(雑音)と混同されやすく、果たして空気のない水中でヒレを使って音が出せるかどうかは誰にもわからなかった。

 

 研究グループによると、アザラシの拍手は主に成長したオスの個体のみに見られる行動で、その目的はライバルや敵を追い払ったり、仲間を呼び寄せるためだという。さらにゴリラのオスがこぶしで胸を叩くドラミングのように、「オレはお前より強いから近づくな」とか「オレの遺伝子は良いぞ」などとアピールしている可能性があると指摘している。

 

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