食中毒

園芸植物グロリオサ 球根食べて80代死亡「山芋と間違え」鹿児島県

 鹿児島県で先月31日、自宅の庭で栽培していた園芸植物「グロリオサ」の球根を食べた80代の男性が死亡していたことが明らかになった。有毒成分が含まれる球根を、山芋だと間違えた可能性が高いという。

 

 日置市の伊集院保健所によると、この男性は先月31日、自宅の庭で栽培していたグロリオサの球根を、山芋だと勘違いしてすりおろして家族と食べたところ、腹痛や嘔吐、下痢などの症状で医療機関に搬送されたが、今月3日に死亡した。 

有毒のコルヒチンとは

 県の環境保健センターで患者の尿を検査した結果、1ミリリットルあたり0.97マイクログラムのコルヒチンが検出されたという。

 

 グロリオサは熱帯アジアやアフリカ原産のイヌサフラン科のユリに似た花で、花が美しいので園芸植物として市販されている。葉の先が細長い巻きひげとなるのが特徴で、「コルヒチン」を含み、特に地下茎に多い。

山芋と似ているが

 厚生労働省によると、山芋に似た地下茎は、すりおろしても粘りがないので比較的簡単に見分けがつくというものの、2006年には高知市で、2007年には静岡県で、自宅の庭に植えていたグロリオサを山芋と間違えてすりおろして食べた男性が、コルヒチン中毒で死亡している。

 

 コルヒチンは有毒のアルカロイドの一種で、食べると口や喉がヒリヒリしたり、発熱、嘔吐、下痢、背中の痛みなどの症状が出て、臓器不全などで死亡することもある。最小致死量は体重1キロあたり86マイクログラムだという。

 

 特に寒冷地では野外の越冬が難しいため、地下茎を掘り上げて保存する必要があるため、掘りとったものを山芋と間違えて誤植する可能性が高いとして、注意を呼びかけている。

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