健康問題

「1日1万歩」そんなに歩かなくても「7500歩で十分」米研究

「健康のためには1日1万歩」という目標は、ほとんどすべての国民が知っているウォーキングの常識だが、米ブリガム・ヤング大学(BYM)のチームは、大学生120人を対象にした実験で、「1万歩以上歩いてもダイエットにはならない。7500歩でも健康上のメリットはある」という結論を導いた。

 

 同大学の運動科学部の研究チームは、大学の新入生120人を対象として、1日1万歩、1万2500歩、1万5000歩を週6日間、半年かけて続けてもらう実験を行った。

 

 学生たちの実験開始前の1日あたりの平均歩数は9600歩と1万歩には届かなかったが、実験終了時の平均歩数はそれぞれ1万1066歩、1万3638歩、1万4557歩に増加。

体重は増えた

 しかし、体重と脂肪率を調べた結果、1日の歩数が最も多い1万5000歩のグループでも、平均して1.5キロ体重が増えていたことから、1万歩をクリアすることが最も効果的なダイエット方法ではないことが証明されたという。

 

 しかし、体重は減らなかったものの、身体活動にはプラスだった。例えば1万5000歩のグループでは、1日に座っている時間が77分も短くなったうえ、精神衛生上にも良い効果があったという。

 

 実は、「1日1万歩」という数字が広まったのは、1965年に山佐時計計器が日本初の万歩計(英語でもManpo-kei)を開発したことに由来しているのだが、この事実を知ったブリガムアンドウィメンズ病院の研究者でハーバード大学教授のリー・イーミン博士はかつて、62歳から101歳の女性(平均72歳)1万6741人に計測器をつけてもらって、5年間、毎日どれくらい歩いているかを調査した。

 

 実験でわかったことは、座っている時間が長い女性は、1日平均2700歩しか歩かないが、平均4400歩の女性だと死亡率が41%減少することがわかった。死亡率は歩数が多いほど低下するが、1日7500歩を超えるとほぼ横ばいで変わらないことが確かめられたという。

 

 リー博士は「座っている時間が長ければ、1日少なくとも4400歩はあるきましょう。エレベーターの代わりに階段を使うようにしたり、バス停では目的地のひとつ前で降りるなど、歩いている時間を増やしてください」と話している。

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