環境

海水温上昇が原因!?米西海岸に数十億匹のクラゲ

 この夏、北米の西海岸各地に、ガラスのように美しいクラゲの群れが押し寄せ、地元メディアや海洋生物学者の間で話題になっている。

 

 一見すると、青いガラスの破片に見えるこの生物は「カツオノカンムリ」というクラゲの一種で、漁師の間では「風に乗った船乗り」というあだ名で知られる。その名前の由来になった帆のように見える部分を使って暖かい海水面を浮遊して、文字通り風に乗って浜辺で生涯を終える。

 

 今年(2014年)7月から8月の間、カナダのブリティッシュコロンビア州から国境を越えて、アメリカのワシントン州、オレゴン州、南カリフォルニア州など各地の海岸で、何十億ものカツオノカンムリの大群が打ち上げられる光景が報告され、専門家の間でもさまざまな議論を巻き起こしている。

 

 生物学者や無脊椎動物学者の間では「通常春先に生まれるカツオノカンムリが、この時期に生きたまま浜辺に打ち上げられるのは珍しい」と驚きを隠せない。アメリカ海洋大気庁は「暖冬の影響で沿海域の海水温が上昇して大量発生につながったことや、海洋汚染で餌となるプランクトンが増えたことも考えられる」と分析。

 

 海水浴客の間では「綺麗だけど日光浴ができない」と悲喜こもごもの反応を呼ぶカツオノカンムリ。ちなみに人間を刺して神経に到達するほどの猛毒は持っていないという。

 

 

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