宇宙

20日未明 「サイディング・スプリング彗星」が火星に大接近!

 日本時間20日未明、「サイディング・スプリング彗星」が火星からわずか14万キロまで接近する。地球から月までの半分以下の距離という“超ニアミス”は、火星に何をもたらすのか、世界中の天文学者が固唾を呑んで天体ショーを待っている。

 

 「サイディング・スプリング彗星」は2013年1月、オーストラリアの天文台によって発見された。米航空宇宙局(NASA)によると、太陽系のはるか外側を取り巻く無数の天体群「オールトの雲」から、太陽に引き寄せられて太陽系内を横切り、20日午前3時27分ごろ(日本時間)、火星から13万9500キロの距離に大接近する。

 

 ハレー彗星などの周期彗星とは異なるため、この彗星が太陽系を訪れるのは今回が最初で最後。火星には、今年9月末に軌道にのったNASAの「メイブン」をはじめ、インドの「マンガルヤーン」など複数の探査機が周回し、世紀の天体ショーに向けて観測の準備を進めている。

 

 彗星の中心核は、約46億年前に太陽系ができた当時の名残を示す水と炭素の化合物などで形成されていると考えられており、NASAでは「観測装置を使ってすぐ近くから調べるまたとないチャンス」と期待している。

 

 「サイディング・スプリング彗星」は現在、日没後の南西の空で火星に刻々と近づいている。20日未明に行われる天体ショーは日本からは見られないが、19日の夕方には地平線近く、いて座のそばで見られるはずだ。超望遠レンズか望遠鏡を持っている人はぜひチャレンジしてみよう。

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