環境

ウミガメの産卵増加 観察マナー向上で効果?環境省

   日本各地の砂浜でウミガメ類の産卵回数が増加傾向にあることが、環境省の集計でわかった。


   環境省の生物多様性センターは2004年度から、全国の主な砂浜41ヶ所で地元ボランティアの協力を得て、ウミガメ類の上陸や産卵の状況を調査している。


   対象は、絶滅危惧種のレッドリストに掲載されているアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類。今回初めて2012年度までの結果を取りまとめた。


   茨城から沖縄の八重山諸島まで最も広域で見られるアカウミガメは、2006〜07年頃に産卵回数がいったん減少したものの、徐々に増加。2012年度は調査開始以来、最多の9661回となり、2004年度の約2.7倍に増えた。


   日本列島より南方に産卵地があるアオウミガメとタイマイも近年増加がみられ、南西諸島におけるアオウミガメの産卵回数は2010年度から増えて、2012年度は最多の265回。タイマイは日本での産卵は極めて稀だったが、2007年度以降は毎年確認され、2011年度には9回に上った。


   カメラのフラッシュをたかないなど観察のルールが徹底され、砂浜の保全も進んだことが奏功したとみられる。


   一方で、2008年からイノシシやタヌキなどによる卵の捕食被害も報告されるようになり、沖縄の西表島では約60%が被害にあったことも。生物多様性センターは今後、「全国的な調査を進めていく」としている。

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