震災復興

津波で横倒しになった女川町のビル 解体工事始まる

 宮城県女川町(おながわちょう)で15日、東日本大震災の津波によって横倒しになり、以来、津波の威力を伝えてきた遺構「江島(えのしま)共済会館」の解体工事が始まった。

 

 2011年3月に起きた東日本大震災で女川町中心部は、高さ15メートルの津波に襲われ、鉄骨4階建ての「江島共済会館」など3棟のビルが土台部分から引き抜かれて横倒しになった。

 

 1970年代に建設された同会館は、かつて女川町の離島・江島島民たちが宿泊施設として利用。被災後には、津波の威力を伝える遺構として、被災地を訪れる人が必ず立ち寄る場所になっていた。

 

 町では震災遺構として保存も検討していたが、壁が崩落する危険性があり、周囲のかさ上げ工事が来年から始まることから撤去を決定した。15日は作業員が資材を搬入し、コンクリートの飛散防止のため仮囲いの設置準備を行っており、解体工事は来年1月末に完了する予定となっている。

 

 この3年半、故郷女川町で復興の様子を見てきた宮石渡留さんは自身のツイッターで「震災前の女川を語る建物がなくなる寂しさ… 、様々な感情が入り交じり、写真を撮る手が震えます」と話している。

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