防災知識

「過信しないで」 家具転倒防止器具 震度6強で効果なく 都が検証

 東日本大震災以後、家具の転倒防止をうたったさまざまな製品が普及したが、東京都がつっぱり式のポールや粘着マットなど3タイプ7商品の効果を検証した結果、震度6強の揺れですべて家具が転倒するか、30センチ以上動いたと23日までに発表した。このうち3商品では「震度7対応」などと明記していた。


 この商品テストは都の生活文化局が、市販されているゲル状の「粘着マット」3商品、家具の底に挟んで、家具を壁側に傾斜させる「ストッパー式」2商品、家具と天井の隙間に設置する「つっぱり棒タイプ」2商品を対象に行ったもの。


 商品をタンスや食器棚に取り付けて、揺れを加えて効果を検証した結果、6強の揺れで6商品は家具が転倒し、粘着マット式の1商品が30センチ以上移動した。さらに明確な震度表示がなかった3商品について、震度6弱の揺れを試したところ、つっぱり棒タイプの1商品で食器棚が転倒した。


 一方、つっぱり棒タイプに、粘着マットかストッパー式を組み合わせて検証した結果、6強の揺れでも家具が転倒せず、被害は10センチ以下の移動に抑えられた。


 都はメーカーに対し、器具の性能に過度な期待を持たせる表現はやめて、取り付け方法や対象とする家具を明記するなどわかりやすい表示をするよう要望した。


 また消費者に対しては「表示を過信せず、家具の上下に器具を組み合わせるなどして効果の高い対策をとるようにしてほしい」と呼びかけている。

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