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リベリア エボラ終息宣言 流行国最多の死者4716人 WHO

 エボラ出血熱の最大の流行国であるリベリアについて、世界保健機関(WHO)は10日までに感染の終息を宣言した。死者が4700人に達したリベリアでは、3月27日に最後の患者が死亡して以来、42日間以上新たな感染報告が確認されなかった。ただ、隣国ギニアやシエラレオネでは現在も感染は続いており、WHOは今後も警戒を続けていくとしている。


 WHOが6日までにまとめた報告によると、エボラ出血熱によるリベリアでの死者は4716人、感染者は1万564人。


 同国のサーリーフ大統領は9日、首都モンロビアで「国際社会からの多くの支援に感謝したい。ギニアやリベリアで感染が続いている現状を見据えて、今後も保健医療インフラの整備に取り組んでいく」と述べた。


 西アフリカの流行国のなかで死者の数が最多となったリベリアでは、昨年8月から9月の2カ月間に毎週300人から400人が新たに感染し、政府は感染拡大を防ぐために国境を封鎖して、非常事態を宣言し夜間の外出を禁じた。


 医療設備も不足し、当初は1000床のベッドを必要とされている状況で、確保できたのはわずか240床だったという。昨年10月以降、国際社会による医療支援が届くようになると、感染のピークが過ぎた。


 さらに地域ごとに疫学の専門家で構成するチームを作り、地域住民の協力を得ながら感染予防のための教育や技術的な支援などの取り組みを進めていったという。


 一方、隣国ギニアでは6日時点で死者数が2386人、感染者数が3589人、シエラレオネでは死者数が3903人、感染者数が1万2440人と、現在も週に数人ベースで感染が続いている。WHOは、「リベリアでの封じ込めで得た知見を活かしながら、今後も警戒を続けていく」と話している。

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