医療技術

3Dプリンターによるカスタムメイドの人工骨 EUで製造販売へ

 医療技術ベンチャー企業のネクスト21(東京)は、3Dプリンターで一人ひとりにあったカスタムメイドの人工骨をEC諸国で製造・販売するためのライセンス契約をオランダの企業と締結したと11日までに発表した。


 ケガやがんなどで骨を摘出した場合、現在は自分の骨を削って移植したり、患者の骨と癒合しにくく、炎症などの危険性を伴う人工骨を移植するしか方法しかない。


 ネクスト21は、東京大学や理化学研究所などと共同で3Dプリンターで整形するカスタムメイドの人工骨「CTボーン」を世界で初めて開発。先月末、オランダのXilloc社と、EU諸国での製造・販売に関するライセンス契約を結んだ。


 「CTボーン」は、患者のCTスキャン画像をもとに、カルシウムの粉末で患部にピッタリな人工骨を製造する技術で、0.1ミリ単位で骨の内部構造の設計も可能なため、患者一人ひとりの骨の形状が再現できる。患者の骨への癒合も早く、臨床実験では移植後24カ月で人工骨が患者自身の骨と置き換わる様子が確認されている。


 一方、Xilloc社は頭蓋骨や顎のインプラント製品の製造販売で業績を伸ばした医薬品メーカー。現在はオンラインで注文し、3Dプリンターで製造を行う独自の販売システムでオランダだけでなく、EU各国で業績を伸ばしている。

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