防災知識

直径8メートル 都心最大級の下水道 完成を前に公開 浸水被害軽減へ

 近年相次ぐ集中大雨による浸水被害を軽減するため、皇居周辺から中央区勝どきまでを結ぶ地下に、最大で直径8メートルになる下水道を建設中の東京都下水道局は14日、完成を前に見学会を開いた。


 都心では最大級となる。皇居周辺の千代田区紀尾井町から隅田川に向かって中央区勝どきまで結ぶ「第二溜池幹線」は、総延長4.5キロ。従来、雨水や汚水の一部は希釈されて皇居の内濠へ流される仕組みだったが、幹線の整備によって、隅田川に放流されるようになり、内濠の水質改善が期待される。


 工事を開始した1991年以来、上流2キロについてはすでに完成し、降雨時に5万3000立方メートルの雨水や汚水を貯留する施設として稼働が始まっている。


 14日に公開された下流2.5メートルは、深さ40メートル以上の地下に建設された直径8メートルの都心では最大級の下水道となる。下水道の上には、銀座線をはじめ、三田線や浅草線、大江戸線などの地下鉄が走り、なかでも横須賀線の鉄道施設までは高さが10メートルほどしか離れていない。


 全線の工事が完了するのは今年度末の予定で、完成すれば、例年、集中豪雨のたびに浸水被害に遭っていた港区の溜池や赤坂、中央区・銀座~築地などの都心エリアの雨水の受け皿となる。

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