防災知識

災害から子供の命を守る「緊急防災システム」を集めた展示会がスタート

 学校や塾で教師や生徒が使うための最新のハードウェアやデジタル教材を紹介する、教育専門の展示会が、20日東京国際展示場でスタートした。東日本大震災では、東北地方の沿岸部で多くの小中学校が巨大津波の被害に遭った教訓から、学校向けに防災設備を提案する企業が集まるコーナーが注目を集めた。


 今年で6回目を迎える「教育ITソリューションEXPO」は、教材ソフトから学校向けのセキュリティや防災システムまで、教育現場で活用されるIT技術を開発する企業620社が出展。会期中には全国各地の大学や教育委員会、小中学校の関係者など2万人を超す来場者が見込まれている。


 東日本大震災では、宮城県石巻市の大川小学校が、津波にのみこまれ、児童74人が死亡・行方不明になるなど、31市町村の公立小中学校のうち、約2割にあたる105校が津波の犠牲になった。このため、緊急時に多くの子供たちが一度に避難する必要に迫られる教育施設では、避難時間の確保が課題となっている。


 会場の災害対策ゾーンに出展していた「EWS(イー・ダブリュ・エス)」は、気象庁から緊急地震速報や津波警報を受信すると同時に、校舎内のパソコンモニターや携帯電話などに画像やメールで知らせる「緊急情報ネットワーク表示システム」を紹介。


 営業の有村忍さんは「地震や津波だけでなく30種類の緊急情報をカバーします。同じ情報をいっせいに発信できるのでタイムラグがないうえ、災害時の避難場所の施錠・開錠や照明の操作など、施設内のシステムコントロールまでできます」と話していた。


 また、業務用無線機大手「テレコム」では、中継局が倒壊し、携帯電話が使えない場合に使えるモトローラ社製の業務用小型無線機「MiT7000」が注目を集めていた。営業担当の石井悠介さんは「緊急時以外にもふだんから使える仕様なので、いざというときに、使用方法が分からなくて慌てることもありません」と語る。


 「教育ITソリューションEXPO」はきょう20日から22日までの3日間、東京国際展示場で開催される。

 あなたにオススメの記事