競馬のマルチについてご紹介!メリット・デメリットを解説します

こんにちは、HPC総支配人の若山幸一郎です。

今回は「競馬のマルチ」についてご紹介します。

競馬のマルチ

競馬には、全部で10種類の賭式があります。

さらに、その賭式の中でもいくつかの買い方が存在。

今回は、いくつもある買い方の1つ「競馬のマルチ」について徹底解説します。

ボックスやフォーメーションとの違いや、メリット・デメリットまで詳しくご紹介するので、是非最後までお付き合いください。

競馬のマルチとは

競馬のマルチの意味とは

競馬のマルチとは、馬単と3連単の流しにおいて軸と相手の着順を入れ替えた組み合わせを全て購入する買い方です。

マルチを選んだ場合、買い目の数は通常の馬単や3連単と比べて増加します。

その数は、馬単マルチでは2倍。

3連単マルチでは、3~6倍です。

例えば、下記の通り3連単の1頭軸流しで買うとします。

  • 1着:1
  • 2着:2・3・4
  • 3着:2・3・4

その場合、組み合わせは以下の6通りになります。

  • 1−2−3
  • 1−2−4
  • 1−3−2
  • 1−3−4
  • 1−4−2
  • 1−4−3

しかし、3連単1頭軸マルチの場合は、上記の買い目だけではなく軸馬と相手馬の着順を入れ替えた組み合わせも購入。

以上の6通りに合わせて、軸馬を2・3着と入れ替えた以下の12通りも購入します。

  • 2−1−4
  • 2−3−1
  • 2−4−1
  • 3−1−2
  • 3−1−4
  • 3−2−1
  • 3−4−1
  • 4−1−2
  • 4−1−3
  • 4−2−1
  • 4−3−1

よって、合計で18通りの買い目を購入することになります。

通常の3連単よりも買い目点数が多いため、当たりやすい分外れた時のリスクが高いことがマルチの特徴です。

マークシートを使ったマルチの買い方

競馬マルチのマークシートの書き方

ここまでは、競馬のマルチがどのようなものかをご紹介してきました。

ある程度、マルチについてご理解いただけたでしょう。

ここからは、競馬場でのマルチの買い方についてご紹介していきます。

競馬をある程度楽しんでいる方であれば、競馬場に足を運んで一度は馬券を購入してみたいと思うでしょう。

もし、競馬場でマルチを使って馬券を購入するのであれば、マークシートを記入しなければいけません。

競馬場に用意されているマークシートは様々あり、大きく分けると4種類。

今回はそのうちの1つ、軸にする馬を1頭か2頭決めて買うときに便利な「青のマークシート」を使った書き方です。

具体的な青のマークシートの書き方の手順は以下の通り。

  1. マークシートを裏にする
  2. 勝負するレースが開催される競馬場を選択
  3. レース番号を選択
  4. 式別を選択
  5. 馬番号を選択
  6. 購入金額を選択
  7. マルチを選択

この手順に従えば、マークシートへの記入は簡単に行うことが出来ます。

もし、塗り方を間違ってしまっても「取消」にマークをすれば、その列のみ取り消しすることが可能です。

少しのミスで、1から記入し直さなければいけないということはないので、ぜひ活用してみてください。

また、マークシートでは記入項目が多く時間がかかりやすいです。

なので、レース締め切り直前にならないよう余裕を持って記入することをおすすめします。

競馬のマルチとボックスの違いは全通り購入するかどうか

競馬におけるマルチとボックスの違い

競馬のマルチとは、どういったものかお分かり頂けたでしょうか。

マルチは、軸馬を選択してその軸馬が含まれる組み合わせのみを購入する買い方。

それに対して、ボックスは選択した馬の全ての組み合わせを購入する買い方です。

3連単で3頭を選んだ場合には、マルチとボックスに違いはありません。

しかし、4頭以上選ぶとマルチでは買えない組み合わせがあるのでご紹介します。

マルチとボックスの点数を比較

マルチはボックスと比べて点数が少なく買えない組み合わせがあるということを紹介しました。

ただ、実際の組み合わせなどを見ないと想像がつきにくい部分もあると思います。

そこで、3連単においてマルチとボックスの点数を比較してみました。

例えば通常の3連単で「1−2−3」「1−2−5」の買い目で購入するとします。

この場合、3連単マルチの組み合わせは合計で12通り。

1番頭 1−2−3 1−2−5 1−3−2 1−5−2
2番頭 2−1−3 2−1−5 2−3−1 2−5−1
3番頭 3−1−2 3−2−1
5番頭 5−1−2 5−2−1

一方、3連単ボックスの組み合わせは下記の通りとなります。

1番頭 1−2−3 1−2−5 1−3−2 1−3−4 1−5−2 1−5−3
2番頭 2−1−3 2−1−5 2−3−1 2−3−5 2−5−1 2−5−3
3番頭 3−1−2 3−1−5 3−2−1 3−2−5 3−5−1 3−5−2
5番頭 5−1−2 5−1−3 5−2−1 5−2−3 5−3−1 5−3−2

合計で24点の買い目となり、3連単においてマルチとボックスは12点の差が生まれるということになります。

マルチは点数を絞っているので、ボックスと比べると的中確率は減少。

しかし、外れた際のリスクはボックスに比べて少なくすることが可能です。

堅めのレースや荒れるレースなど、レース状況に合わせてご自身でどちらを使うべきか見極めることが重要となるでしょう。

競馬のマルチとフォーメーションの違いは買い目を広げてリスクを取るかどうか

競馬におけるマルチとフォーメーションの違いとは

マルチとボックスでは、全通り購入するかどうかが違いました。

では、マルチとよく間違われるフォーメーションとはどのような違いがあるのでしょうか。

そもそもフォーメーションは、1・2・3着それぞれ1頭以上の馬を選択し、購入できる全ての組み合わせを購入する買い方。

つまり、複数の流しを1つにまとめた買い方です。

一方マルチは、流しを順番違いで購入する買い方。

「1着は必ずこの軸馬が来る」という自信がある場合は、フォーメーションを利用します。

しかし、あまり自信がなく「軸馬が3着以内は確実」といった場合にはマルチという使い分けをするといいでしょう。

マルチとフォーメーションの点数を比較

マルチとフォーメーションでは、軸馬の自信度合いで使い分ける必要があります。

とはいえ、双方でどれくらい買い目点数に差があるのでしょうか。

そこで、ボックスと同様に3連単においてマルチとフォーメーションの点数を比較してみました。

例えば、3連単フォーメーションで下記のような買い目を選択したとします。

  • 1着:1・2
  • 2着:3・4・5
  • 3着:3・4・5

この場合、合計点数は下記の通り12点に。

1番頭 1−3−4 1−3−5 1−4−3 1−4−5 1−5−3 1−5−4
2番頭 2−3−4 2−3−5 2−4−3 2−4−5 2−5−3 2−5−4

一方でマルチの場合は、1着の1・2番を2・3着の順番と変えるので合計18点と買い目が増加。

1番頭 1−2−3 1−2−4 1−2−5 1−3−2 1−4−2 1−5−2
2番頭 2−1−3 2−1−4 2−1−5 2−3−1 2−4−1 2−5−1
3番頭 3−1−2 3−2−1
4番頭 4−1−2 4−2−1
5番頭 5−1−2 5−2−1

よって、3連単においてマルチとボックスは6点の差が生まれるということになります。

なので、マルチはフォーメーションに比べて的中率が上がる一方で外れた時のリスクも上がるということです。

軸馬の自信度合いによって、マルチとフォーメーションを使い分けることが重要と言えるでしょう。

競馬のマルチのメリットとデメリット

競馬のマルチについて他の買い方との違いなどをご理解いただけたでしょうか。

買い方は様々ですが、その中でもマルチを選択するメリットとデメリットが存在します。

ということで、競馬のマルチにおけるメリット・デメリットをそれぞれご紹介。

買い方に悩んでいる際の参考にもなるのでぜひご覧ください。

競馬のマルチのメリット

競馬マルチのメリット

競馬のマルチにおけるメリットは、以下の2点。

  1. 的中率が高い
  2. 荒れる可能性のあるレースに対応できる

3連単マルチは、選択した馬の組み合わせを全て購入する買い方です。

軸馬が3着以内に入れば的中となるので、通常の買い方よりも的中率が高いのは大きなメリットでしょう。

軸となる馬を絞り切れない時や荒れる可能性のあるレースで勝負する際には有効なので、ぜひ活用してみてください。

競馬のマルチのデメリット

競馬マルチのデメリット

競馬におけるマルチのデメリットは、買い目の点数が増えてしまうということです。

マルチで購入した場合、馬単は通常の2倍。

3連単軸1頭流しでは3倍、3連単軸2頭流しでは6倍までに膨れ上がります。

そのため、軸となる馬が定まっている場合などはその馬が2着・3着となることまで想定する必要がないので、マルチはおすすめできません。

競馬のマルチまとめ

今回は「競馬のマルチ」についてご紹介してきました。

初心者の方からすると、とても複雑で理解をするのに時間がかかる買い方と言えるのではないでしょうか。

実際、マルチで結果を残すためには、様々な要素を見極めることが重要です。

もしそれができなければ、点数が増えてしまい逆に損をしてしまう可能性もあります。

正直、ここまで色々な事を考えるのは面倒ではないでしょうか。

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